あかり読書ブログ

本のある生活

『風切り羽 1~3』月ノ羽衣

 

風切り羽【1】: 羽が折れた鳥

風切り羽【1】: 羽が折れた鳥

 

 

 

風切り羽【2】: 飛べない羽音

風切り羽【2】: 飛べない羽音

 

 

 

風切り羽【3】: 堕ちたまま羽ばたけない

風切り羽【3】: 堕ちたまま羽ばたけない

 

 ※全10巻。1日に3冊くらいずつ読んでいきます。

 

【内容】(1巻のみご紹介)

僕は逃げられないのだろうか──。

修学旅行の夜、悪夢のような陵辱に耐えかね、ホテルを飛び出した少年・朝香萌梨。
見知らぬ夜の街で、危ないところを助けてくれた青年・鈴城聖樹と、彼の息子である悠紗の部屋に逃げこむ。
穏やかな親子に初めて安心を覚えるものの、自分が長くここにいてはいけないことは分かっていて……

耐えがたい現実。魂を犯される惨さ。誰にも言えない孤独。
同性間性的虐待の心の傷を生々しく書ききった長編小説、第一巻。

 

 

子どもの頃から本好きで、進学したのも国文学科でした。

しかし、メンタルを病んでからあまり本が読めなくなってしまい、読書については長いこと不調だったのです。

ところが、先月末くらいに本を読み出したら、意外と読めるようになっていて、嬉しさのあまりブログまで始めてしまいました。

 

「月ノ羽衣さんが、5月に『風切り羽』のキャンペーン(?)をやる」というのを聞いて、この機会に再読するぞと楽しみにしていました。

数年前に読んだ時も面白かったのだけれど、当時の頭の中は靄がかかったようになっていて、ちゃんと読めていたのかわからない、というのがありました。

 

今回読んでみて、以前よりずっと頭に入ってくることに、驚きと安心を覚えました。

そして、作品も面白いです。

面白いっていうのもヘンかな。

 

内容はかなり重いです。読んでいて辛くなるところもあります。

全然レベルは違いますが、自分の経験になぞらえるところもありました。

考えさせられます。

同性間性的虐待という、目を背けたくなるような残酷さ、辱め、無理解への苛立ちを感じて……。

 

それでも、重いだけではなく、淡く希望があり、読んでいてホッとする場面もあります。引き込まれ、応援したくなる。

 

とても好きな話です。

ゴールデンウィークは終わりましたが、まだまだステイホームな日々。

ゆっくり読書におすすめです。