あかり読書ブログ

本のある生活

自作を読む『凪いでる海へ行こうか』

 

凪いでる海へ行こうか

凪いでる海へ行こうか

 

私が旧名義で出したKindle本である。

最近表紙を差し替えた。

以前は自分で描いた女の子(主人公)のイラストだったのだけど、時間が経って見ると下手さがしみじみ恥ずかしくなり……。まあ、一見ラノベっぽかったから、こっちのほうが内容に合っているかもしれない。

 

【内容】

「どんな言葉なら、心まで届くの?」

夏休みの最終日。お姉ちゃんの婚約者が突然自殺してしまった。
理由のわからない謎の死に、お姉ちゃんの心が壊れていく。
妹である主人公は、なんとかお姉ちゃんの助けになりたいと思うのだけど……。

どうしたら支えてあげられるんだろう。
自殺を止める言葉なんてあるのだろうか。
悩みながら向き合おうとする高校生の妹、凛恋と、わかっていながらどうしても心が落ちてしまう姉の愛衣。

病気の家族を持ちつつ、高校生として友情や恋や進路にも悩みが尽きない凛恋の青春物語。
いまいち奥手な凛恋の恋や憧れ、いろんな経験を重ねて。
そして大人になった二人は、それぞれの道へと……。

 

自分の作品だから、ガンガンネタバレしていくよ!

 

とにかく重い!

しょっぱなから、婚約者が自死したことで自分を責め、苦悩していた大学生のお姉ちゃんが双極性障害を発病。うつになったり躁になったり、激しく不安定になった娘を理解しようとしない両親。自殺未遂や、精神科への入院などで、家庭がめちゃくちゃになってしまう。

妹である、高校生の主人公だけが、お姉ちゃんの味方。主人公は大好きなお姉ちゃんを支えるため、全力で頑張る。

お姉ちゃんは、妹に感謝しながらも希死念慮に苦しむ。

主人公はどうしても、お姉ちゃんの自殺を止めたいが……。

 

このあたりで、ラノベを期待していた人たちは脱落していく。

 

リアル知人たちは、どうやら私がこういうものを書くとは想像できないらしく、かなりの確率でドン引きされる。

ボーっとしてて、苦労知らず世間知らずにしか見えないのだろう。

実に複雑な心境である。なんと、これで離れていく人もいた!

そんなやつ、友達じゃないやい。

あと、実話だと勘違いされることも多い。

「大変でしたね」とか言われたなぁ……。

フィクションだよっ!

 

このあたりまでは、「自殺予防週間(秋頃にある)」に合わせて書いた。重いのも当たり前である。

 

自分の心の中にある「死にたい気持ち」と、大切な人に「死んで欲しくない気持ち」。

どちらも真実である二つの気持ちに、真っ正面から向き合った作品になった。

 

しかし、この作品は、主人公の成長物語である。

ジュブナイル的な何かである。

このまま、お姉ちゃんの闘病記では終わらない。

 

主人公は、受験に、友情に、恋愛にと、お姉ちゃんの介護や家庭の問題の他にも、青春の試練にぶちあたり、悩み、成長していく。

いつもまっすぐで頑張り屋な主人公、幸せも、苦しみもあって、やがてたどり着く場所は……。

 

「どんな言葉なら、心まで届くの?」

 

最後まで読んだ人は「良かったよ」と言ってくれたりするんだけど……。